新しい企業人事のあり方
私が企業の人事で長年やってきた事は、「ポテンシャルの高い新卒の採用、高いパフォーマンスが期待できる中途採用、社員のモチベーションをあげて、最大のパフォーマンスを発揮させる人事制度の構築・実施、人材育成・教育の企画、実施」でした。 そして、各部門が円滑に機能する様に組織の問題(主に人の問題)を解決する「組織開発」(Organization Developmernt)という仕事でした。 そこで限界を感じ、「人事制度に正解はない」と思う様になっていました。アメリカの有名なコンサルティングファームを使って人事制度を変えても、日本企業には定着せず、目的通りに運用できない結果を何度も見てきました。 しかし、一つのアメリカドラマを見て、そういう事かな?と一人納得してしまいました。 「ビリオンズ」という有名なアメリカのドラマです。その中の見どころの一つが、主舞台のヘッジファンド会社のカウンセラー(ドクター)による「カウンセリングセッション」です。彼女は、企業の実質ナンバーツーのポジションであるカウンセラー兼人事責任者です。 経営者以下社員全員のモチベーションを維